ベランダに鳩が巣を作った!卵があるときの対処と撤去のルール

ベランダに鳩が巣を作った!卵があるときの対処と撤去のルール
Eさん

ベランダの室外機の裏に鳩の巣が……しかも卵まである。捨ててしまっていいの?

ベランダに鳩が巣を作ると、フンや鳴き声だけでなく「この巣、勝手に片付けていいのか」という問題が出てきます。

結論として、卵やヒナがいない巣は自分で撤去できます。卵やヒナがいる巣は、許可なく撤去すると法律に触れるおそれがあるため、巣立ちを待つか、自治体に相談して許可を取る・業者に頼むのが原則です。

この記事では、巣を見つけたときの確認の順番、卵・ヒナがいる巣の扱い、許可や業者が必要になるケース、巣立ちまでの過ごし方と再発防止を、自治体の案内をもとにまとめます。

目次

巣を見つけたら最初に「卵・ヒナがいるか」を確認する

やっていいことは、巣の中に何があるかで決まります。大阪府も、巣を撤去する前に必ず中を確認するよう案内しています。

巣の状態自分で撤去次にやること
巣材(小枝など)だけできる撤去して、巣を作られない対策をする
卵がある許可なくはできない巣立ちを待つか、自治体に相談する
ヒナがいる許可なくはできない巣立ちを待つか、自治体に相談する

確認するときは、親鳩が巣を離れているときに、手袋とマスクをつけて上からのぞく程度にとどめます。卵に触ったり、巣を動かしたりはしないでください。

なお、ベランダに落ちているフンが鳩のものか分からない場合は、コウモリのフンの見分け方もあわせて確認してください。小さな黒い粒が散らばっているなら、鳩ではなくコウモリの可能性があります。

卵・ヒナがいない巣は自分で撤去できる

巣材だけの巣なら、許可なく撤去できます。熊本市・鳥取県・大阪府のいずれも、卵やヒナがいない巣は取り除いてよいと案内しています。

巣材だけの巣を撤去する手順
  1. 使い捨ての手袋・マスク・汚れてもいい服を用意する
  2. 乾いた巣材やフンを舞い上げないよう、霧吹きで軽く湿らせる
  3. 巣材をちりとりなどでまとめ、ビニール袋に入れて口を縛る
  4. 住んでいる自治体の分別に従って捨てる
  5. 巣があった場所を拭き掃除し、手袋は袋に入れて捨てる

撤去しただけでは、鳩はまた同じ場所に戻ってきやすくなります。撤去したらすぐに、巣を作られない対策までセットで行ってください(対策はこちら)。

卵・ヒナがいる巣を勝手に撤去できない理由

鳩(ドバト)も野生の鳥で、鳥獣保護管理法の対象です。熊本市は、野生鳥獣の捕獲は原則禁止で、鳥のヒナや卵を採ることも禁止されていると案内しています。

大阪府も、卵やヒナがいる巣は撤去できないとし、撤去で卵やヒナを傷つけることが明らかな場合、許可を得ていなければ法に触れるおそれがあるとしています。そのうえで「巣立ちまで見守り、巣立ち後に撤去してください」という対応を示しています。

やりたいこと許可根拠にした案内
近寄らせない(追い払い)不要熊本市
卵・ヒナがいない巣の撤去不要熊本市・鳥取県・大阪府
卵・ヒナがいる巣の撤去必要熊本市・鳥取県・大阪府
鳩を捕まえる必要熊本市・大阪府

熊本市は、無許可で捕獲すると鳥獣保護管理法違反で罰則が科されることがあるとも注意しています。「卵を捨てるだけなら大丈夫」とは考えないでください。

どうしても撤去したいときの選択肢

フンの被害がひどく、巣立ちまで待てない場合もあります。熊本市は、ふん害などでやむを得ず卵やヒナがいる巣を撤去する場合について、次の2つの方法を示しています。

方法やること注意点
自分で許可を取る自治体に捕獲許可を申請し、許可を得てから撤去する申請前に電話かメールで相談する
専門業者に頼む鳩の対策業者に撤去と防鳥対策を依頼する費用は自己負担

熊本市の場合、許可証の発行まで1週間〜10日程度かかると案内されています。申請先・必要書類・日数は自治体ごとに違うため、お住まいの市区町村(鳥獣対策や環境の担当課)にまず問い合わせてください。鳥取県も「お住まいの市町村に相談を」と案内しています。

業者に頼むなら、卵・ヒナがいる巣の撤去に必要な許可を誰が取るのかを見積もりの段階で確認しておくと安心です。

巣立ちを待つ間にやっておくこと

巣立ちを待つと決めた場合も、被害を広げない工夫はできます。

  • 巣の周りに洗濯物や布団を干さない:フンや羽が付くのを防ぐ
  • フンはこまめに片付ける:乾くと舞いやすいので、湿らせてから取る
  • 巣以外の場所に鳩が来ないよう、置き物を片付ける:ほかの場所に新しい巣を作らせない
  • 巣に触れない・のぞき込み過ぎない:卵やヒナを傷つけると許可の問題になる

巣立った後は、巣が空になったことを確認してから撤去し、その日のうちに防鳥対策をするのが再発を防ぐ近道です。

二度と巣を作らせないための対策

大阪府は、巣を作られたくない場所には、あらかじめ侵入防止の対策をとるよう呼びかけています。熊本市も、撤去後は再び巣を作られないよう対処することを求めています。ベランダで取りやすい対策は次のとおりです。

対策向いている場所自分でできるか
防鳥ネットでベランダを囲うベランダ全体高層階や広い面は業者向き
剣山状のスパイクを置く手すり・室外機の上市販品で可能
室外機の裏や隙間をふさぐ巣を作られた場所そのもの市販品で可能
不要な物を置かないベランダ全体すぐできる

対策は1つに絞るより、「巣を作った場所をふさぐ」と「止まる場所をなくす」を組み合わせるのが基本です。

集合住宅では、ネットの設置や手すりへの取り付けに管理規約の制限があることもあります。設置の前に管理会社や管理組合に確認してください。

業者に頼むか判断する基準

次のどれかに当てはまるなら、自分で対策を続けるより業者に相談したほうが早く片付きやすくなります。

業者に相談したいサイン
  • 卵・ヒナがいる巣を、巣立ち前に撤去する必要がある
  • 撤去しても、何度も同じ場所に巣を作られる
  • 高層階や広いベランダで、ネットを自分で張るのが危ない
  • フンが大量にたまり、掃除と消毒まで任せたい

見積もりでは、「巣の撤去」「フンの清掃・消毒」「防鳥ネットなどの施工」がそれぞれ含まれているかと、施工後の保証の有無を確認しましょう。業者ごとの特徴は鳩駆除のおすすめ業者と再発防止策にまとめています。

鳩以外の害獣・害虫もまとめて相談したい場合は、害虫駆除のおすすめ業者と選び方も参考にしてください。

鳩の巣と卵についてよくある質問

鳩の卵を捨てたら違法になりますか?

許可なく卵を取り除くことは、鳥獣保護管理法で禁止されています(鳥取県・熊本市の案内)。

やむを得ず撤去したい場合は、お住まいの自治体に相談して許可を取るか、業者に依頼してください。

作りかけの巣なら撤去してもいいですか?

卵やヒナがいなければ、許可なく撤去できます。

むしろ巣材を運び始めた段階で撤去し、スパイクやネットで止まれないようにしておくと、卵を産まれる前に食い止められます。

親鳩を追い払うのは許可が必要ですか?

熊本市は、捕獲せずに追い払いで対処する場合は許可は不要としています。

ただし卵やヒナがいる巣に近づいて巣を壊してしまうと、許可の問題になります。追い払うのは、巣がない場所や空になった巣の周りにとどめましょう。

賃貸のベランダに巣を作られたら、誰に連絡すればいいですか?

まず管理会社や大家に連絡してください。ベランダは共用部分にあたる物件も多く、対策の工事に許可が必要なことがあります。

建物全体で鳩の被害が出ている場合は、管理会社がまとめて業者を手配することもあります。

鳩の巣は「中身を見てから」動く

  • 巣を見つけたら、まず卵・ヒナがいるかを確認する
  • 卵・ヒナがいない巣は、手袋とマスクをつけて自分で撤去できる
  • 卵・ヒナがいる巣は許可なく撤去しない。巣立ちを待つか、自治体に相談する
  • 巣立ち前に撤去が必要なら、自治体の許可を取るか業者に頼む(費用は自己負担)
  • 撤去したら、巣の場所をふさぎ、止まる場所をなくす対策をすぐ行う

何度も巣を作られて困っているなら、撤去と防鳥対策をまとめて任せられる業者に見積もりを取ってみましょう。

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